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2015年12月12日 (土)

玄関先の出来事

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私はいつでも少しでも自分の気持ちが発信できるように、常に玄関先にはさまざまな方法でお知らせなどが置いてあります。


出られないときや、不在の時などに興味を持って足を運んで下さった方に何一つご愛想無しというのが性格的につらいので、来て下さってありがとう、、ほんの少しばかりですが・・・の思いを込めてパンフレットやチラシの袋の中には気持ちが入れてあります。

けれど、そういう私の思いとは別に中(オマケのプレゼント)だけが欲しくて、パンフレットを破って中だけ繰り返し持っていく子もいらっしゃいますし、律儀にあとから印刷物だけを返しに来てくれる子もいたりして逆に笑ってしまいます。

“ご自由にどうぞ”と書いている以上、全責任は私にあります。返って申し訳ありませんでしたm(_ _)m
猫を追うより皿を引けということわざがあるとおり、該当の時間帯には片づけておき、後程外にまた出しています(笑)

そうかと思うと、昨日の出来事にはきもちが温まりました。

ひとりの小学生の男の子がずっとずっと玄関の前で立ってくれているのです。
あんまりいてくれるので、心配になって外に出てみました。

どうしたの?僕もおまけほしかった?
だったら持って行けばいいんだよ?


僕はちっともおまけなんかほしくないんです。
ここに置いてあるパンフレットや教室の中に興味があるけれど、僕はお母さんに言えません。

・・・そりゃぁそうです。

子供がちょっと興味があるからっていって、右から左には親は決められるもんじゃありません。必ずお月謝や費用が付きまとってくるのです。

私はいいよいいよ、そんなのはどうでもいいんだよ。
ここに興味を持って足をとめてくれた、その気持ちだけで十分。好きなだけ見ていってね!
と、告げて私は別の仕事に戻りました。その後もしばらくいてくれたようです。

彼が帰ってから、私は自分が先生のところに飛び込んだ日を思い出しました。
教室の前でチラチラ楽しそうな曲がかすかに聞こえているけれど、私は一度ピアノに挫折しているし・・・お母さんにも言えない。

でも、音楽やりたい、見てみたい・・・来る日も来る日も考えました。
でも、ある日気持ちが抑えきれなくなり、いきなり飛び込んだのを覚えています。

先生は優しい方で、いやな顔ひとつもせず、後日時間をとって下さって見学させてくれたのを未だに覚えています。

そして、その先生は現在も私の恩師であり、息子の先生でもあります。
こんな風に縁というのは続いていくんだなと心から思います。

小学生の僕が帰るまでの間、わたしの頭の中ではずっと一つの曲が流れていました。

♬~はじめの~いっぽ~きょうからーな~にもかも~あーたーら~し~い~♬

どうしてこの曲だったかわかりませんが、彼が今開こうとしているのはどこか教室の扉なのではなく、もしかすると自分の未来に続く扉なのかもしれません。

彼がこの先どの道をだどって、どの先生に出会い成長して行くかは私には分かりませんが、心の中で“がんばれ”ってエール送ります。そして、一緒に学べたらいいねとうっすらと思ってもいます。

あたたかい気持ちにしてくれて本当ありがとう。

*当ブログはスマートフォンからもご覧いただけますが、パソコンで見て戴けると小さいお子さまとも楽しんでいただけると思います。



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