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2016年4月 4日 (月)

それは気づかなかった

あっというまに4月ですね。

でも、お母さま方にとってはやっともうすぐ新学期!と、云う所ではないでしょうか。
春休みくらいならまだいいですが、昨年の夏休みには“万策尽き果てました・・・”
と、いうお母さまの声も聞かれました。
きっとまじめにお料理をつくってお給仕して、お片付けもして・・・etc・・・エンドレス家事。
学校行ってくれると助かりますよね^^
元気に学校に登校した子が、元気に帰ってきてくれる。これは至福です。

山崎川の桜も見ごろを越えたところでしょうか。
そろそろ葉も見え始めています。
私にとっては悩ましい時期になりました、睡蓮と蓮のお手入れの時を迎えました。
桜の咲き始めから小さな新芽が見え始め、今日になって立葉があがってきているのを確認しました。
もう待ったなしです。
睡蓮では毎年4月半ばに妖艶なBlack Princessが開花します。今日、花芽がついているのを確認しました。
お手入れ前の蕾は本当は困るのです。
花を咲かせるというのはとても力をつかいます。ですから株を分けた直後は咲かさない方が本当は良いのです。
けれど私は長年触ってきたせいか、株を分けても力を落とさないギリギリのところを見極めることが出来るようになっているので、その子の声を聞きながら咲かせてやる方向で準備しています。
せっかく本人やる気なんですからね。
咲けばこんな感じです。

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私はこの小悪魔が好きです。バラなら黒真珠、温帯睡蓮ならBlack Princessです。
見た目ツンデレですが、とっても生命力たくましい育てやすいタイプです。
人間でも悪そうな方がむしろ清純だったりしますからね、見かけにはよりませんよ。

睡蓮で深紅があるのは、温帯睡蓮だけです。
逆に青があるのは熱帯睡蓮だけです。
温、熱のハイブリッドで双方の色や良さを持つものを産み出そうとはしているようですが、むしろ育てにくいマニア向けのものしか出てきていないように思います。
でも、いづれ無理の壁を越すものも出てくるでしょうね。

この時期のお手入れはまだ水を扱かうには早く、何日かに作業日は分けますが、どれも一日がかりになります。
元々いつも氷のように手が冷たく、作業した日は更に芯から冷たくなります。
そんな理由でハグも握手も苦手なのですが、先日たくさんの子供たちに握手して戴く機会がありました。
その際、だめなの、死体のように手が冷たいから触っちゃだめ!
と、前置きしたら面白がって一斉に握ってきてくれ困ったなと思ったとたん“きもちいい~”と(・・;)
子供たちは熱と力のかたまりみたいなものですもんね、気づきませんでした。
冷たいのがむしろ心地いいなんて、そんなことは彼らに教えてもらわなければ一生気づかなかったかもしれません。
どうぞ、ご自身の温かさに自信がある方のみ、私のボロボロの手を握りに来てください、熱に飢えています、ウェルカム(笑)
これで冷える作業も苦にならなくなりました。

お子様の夏休みの自由研究にうちの鉢の中のヤゴの羽化とか、睡蓮の開花日記なんてどうでしょうか?^^
たくさん住んでくれているヤゴは、前年うちで羽化し巣立ったトンボが恋をして成熟してパパママとなって出産?しにきてくれた子たちです。私は越冬や作業の時、それは気を付けてトンボママから預かった沢山の命を守るように、多少のメダカの減少(笑)(仕方がないです、生存競争)は見過ごしてシーズンを迎えました。
でも羽化は想像以上にリスクが大きくて、全部が全部成功にたどり着くわけではないんです。
その子たちが、また成熟して恋をして再来年の子供たちを私に託していきます。ドラマがありますよ。
きっちりお手入れしておきます、トンボママたちのためにも。


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私は睡蓮や蓮にたくさん学ばせて戴いています。
一般的なたとえは、お寺とかに行けば聴けるでしょうから、育てる側として目の当たりにする面白いことは・・・


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自分さえも傷つけても咲く・・・です。
この時、手元におもちゃのカメラしかなかったので、こんなとぼけた失敗写真になってしまいましたが、それでも雰囲気がわかるからと大切にしています。自分の葉っぱを突き破りながら、上へ延びる様は、どこかストイックな演奏家を思わせます。蓮は一般的には蓮根を分けて増やしますが、種からも開花に導く事が出来ます。(この場合は子であり、親と全く同じでは無いですが)
しかし、種はかたく厚い殻に覆われているので、意図的に傷を付けてやらないと芽さえ出ないまま何百年でも眠り続けます。
ですからそれに習えば、傷が付いたら、付けられた、付けて貰えた時こそチャンス!
発芽成長開花の前触れと喜びましょう。
そして可愛い子には旅させよ。
自分の力と他人の力が合わさった時のすごさは計り知れません。

学ぼうと思えばすべてが先生です。気づけるか、気づけないかが大きく人生を左右しますし、なんでも疑問をもって探求することがすべての面においてよいと今の私は思います。


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