ただそれだけ
ここの所、熱帯の植物たちは自分たちらしくあれる気温を手に入れたせいか、ぐんぐんと成長を見せています。
もっとも、上の写真のように花開くまではもう少しかかります。
このグリーンスモークは熱帯性の中でもモネが咲かせたかった青の部類に入り、しかも、うっすらと緑色の部分が見える所がチャームポイントなのです。けれど肉眼とレンズの差が大きく、喜んで写真に撮ってきても大抵まともな色で写っていないのが特徴です。
私も色々試行錯誤しましたが、私の見た通りに写してくれるカメラは古い一台のみです。全くそれで構わないので壊れるまではこれで行く予定ですが、なくなっても困るので念のために同じものをもう一台ストックしています。
モネが咲かせたかった青と聞きますが、青といっても近年では相当な種類が生まれてきています。
それに、Givernyは青が咲かない土地なのではなくて単純に気温が低かったんじゃないですか?そう考えると、別に青じゃなくても熱帯性の睡蓮はもれなく咲きません。青は熱帯性にしかないので、そう思ったんだと思います。
その代わり赤は見事に咲いたのではないでしょうか。あの絵を見る限り、色も典型的な温帯性にある色合いですし、天に向かって咲いていない点も熱帯性の特徴ではないです。現在は温帯性でもある程度水面から天に向かうのもありますが…。
唯一青の睡蓮の絵が明らかに間違っているというか、想像で描いたんだろうなと思わせます。
他はきっちりと根の制限もされて庭を仕上げた職人さんは相当のプロだと推測できます。それををしないと、全部地下茎が合体してくっついて、ピンク一色になってしまう事(白、黄、ピンクを入れた場合)あまり知られていない気がします。色とりどりには工夫がいるのです。
さて、そんなうんちくは横に置きまして・・・、ここの所うちの過剰株がたくさんお嫁に行っています。次の日曜日にも里子へやります。その際、お代の事などどうでもよいのです、可愛がっていただけさえすれば。ただ、元々日本にはない花ですから生態系を崩す恐れがあるので、手に負えなくなったら焼却処分にしてくださいとお願いしています。
越冬しないはずの株でも中には耐性つけてきて、順応するのが出てくるんです。現にそれが手元にあります。
私はこれらのことを始めた時に、自分なりの理想があり現実化してきました。その上で余ったものを人の笑顔につなげたいという思いで、法律的に無断販売と譲渡、繁殖の禁止の種類以外のものは無償でお譲りしています。
私の思いは複雑ではないのです。
“あなたの笑顔がみたい”
その一念のみで生きています。それだけです。
(昨日、ポートメッセでクリエーターズマーケットがありました。その際、知り合いの大変有名な作家さんから私の睡蓮の写真を使いたいという申し出を戴き快諾しました。お役に立てて幸いですし、その方を通じたくさんの方の笑顔に繋がればよいと思います。)
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