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2016年6月15日 (水)

眠り姫

20160615giga_w00


これは今年の写真ではありません。温室で栽培する場合を別として、屋外でしたら夏の終わりに咲きます。
giganteaのAlbert de Lestangという種類です。
ギガンティアの類の大型を育てるのは通常の熱帯睡蓮よりも手間がかかります。覚えてしまえば然程ではないのですが、最初はわからずに水深不足にさせて溶かしてしまったりするのです。

それでも、こちらのレスタングはBlue giganteaと比較してもそうはうるさくありません。
しかし・・・条件を最高に整えてなんの問題もなくしているのにも関わらずいきなりやる気をなくすことがあります。

そうなるともうお手上げで、考えても考えても答えは出ません。悩む時間がもったい無いので気長にのんびりと心を穏やかにして極めて平静な態度で必要なお手入れを繰り返すのみです。
この子もやはりいきなりそれを起こしたことがあり、私のところでは生きるでもなく死ぬでもなく2シーズンほど送りました。眠りっぱなしです。
声をかけても無反応な子ほど甲斐の無いこともなく、内心は千々に乱れています。でも待つしかないのです。その間、彼女の中では何かしらの変容や条件に合わない部分の補正が行われているのに違いないのです。

私はベースになる部分がちょっと通常の人と違います。
そのために極めて穏やかで優しくと普通以上に努めている所があります。最初のうちは心がけているだけですが、そのうちそんな風に定着してくるのです。ですから、力強い態度というのが不足しているのかもしれません。ですが、それは私の生き方と生き様に所以するところです。むらむらと常に沸き立つ怒りを御者のように制してこそ、と私は考えています。

ですので、私は必要だと思える最善の手段を提供し、眠り姫が目覚めてくれるまで待ちます。
しかし、その手立てとペースに合わない場合はどうぞ他の方法をお選び下さい。私は変わりません。

無理なく咲く。自然界の花はすべてこのような手法で私たちの知らないうちにもそうしています。
私は人も花も同じだと思っています。それぞれがそれぞれの美しい花です。
その花を最高の状態で開かせてあげるために、必要な時には柔らかい言葉の中にも厳しいことはお伝えする事はあるでしょう。

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