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2016年10月29日 (土)

十月の桜

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十月桜とか四季桜、冬桜、意外と春以外に咲く桜は種類があります。バラも苺もそうですよね。
それに併せて春の桜(ソメイヨシノとか)の気温の影響による狂い咲きもありますが、いずれにしても春ではない時の桜は少し哀愁を帯びたように見えます。それは本当に悲しいからではなくて、花が一回り小さく、咲き方もまばらのせいでしょう。

その分、優しい感じもします。人は弱っていたりするとき、ギラギラの太陽に照らされて無理やり耀さを与えられるよりは、しんみりと優しい月の光を浴びなから、すぅっとひと泣きしたほうがよっぽどこころに灯りがともります。
そういうった見方でこの時期の桜をみつめると、気持ちがたいへん穏やかになります。

何日か前から、戸川純さんが歌手活動35周年のCDを発売という記事を目にします。
私は戸川さんが好きです。何回かコンサートに行ったことがあり、いまでも発売されたCDのほぼ全部とサインを大切に持っています。戸川さんというと、エキセントリックなイメージを持つ方が大多数なんだと思うのですが、私が感じたイメージと世間的なイメージがちょっと違うような気がします。とにもかくにも戸川さんは可愛いんです。とても優しくて頭がよくて繊細で。本当に素敵な女性だと思います。頭が良いから、多才だから、ちょっと無謀ともいえるような人間の本能をあぶりだすような歌詞が書けたり、瞬時に演ずる(というより別の人格が降りてくる)ような神業をなさるんだと思うのです。ちょっと芥川龍之介を思い出します。

常日頃から、音楽はすべてを抱きしめて飲み込んでくれるというのが、私の感想というか実体験なんですが、彼女もまた艱難辛苦味わっていらっしゃった方なので、その方がもう一度歌ってくれるというのはある種凄みというか、いぶし銀というか、尋常ならざるものを感じます。

そして、私はこの春ではない桜というのを、彼女に重ねるのです。


がんばりすぎないでね、純ちゃん。大好きよ。
もちろん絶対にCDは買います。

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